Bar “バル” の食べ歩きはスペインへ旅行する際の楽しみのひとつだと思いますが、バルのちょっとした習慣を理解していると一層楽しく過ごす事が出来ます。スペインのどの町を歩いても数々のバルが存在する訳ですが、せっかく美味しいものを求めて旅しに来たので、なるべく観光客向けでない地元の人が集うバルを選ぶといいでしょう。観光モニュメントやメインストリートから少し離れるかもしれませんが、店が醸し出す雰囲気や混み具合などで選びましょう。
入ると決めたらまず、¡Hola! と声をかけて入店してみましょう。もちろんウエイターの方からも声をかけてきますが、店が忙しいとお客が店に入った事すら気が付かない場合もありますので、存在をわかってもらうためにも声をかけることは効果的です。
混んでいなければ、たいてい好きな席に着く事が出来ます。メニューを見て注文が決まったら、手を上げてウエイターを呼びます。¡Oiga, Perdone! “ちょっとすみません” や、Me puede atender, ¿por favor? ” 注文いいですか?” などと聞くと席まで来てくれます。
たいてい ¿Qué quiere beber? と飲み物を聞かれ、注文するといったんウエイターが席を離れます。その間に注文するタパスやピンチョなどを考えて、飲み物を持って来た彼らが戻ってきたら食べ物を注文しましょう。
食事が終わり La cuenta, por favor とお勘定を頼むと席まで伝票を持ってきてくれます。propina “チップ” は義務ではありませんが、サービスが良かったり味が良ければ 約 1〜2ユーロを支払う時のお金を乗せるトレーに乗せると喜ばれます。小さいバルだとクレジットカード払いが不可の所もあるので気をつけましょう。
スペイン国内のバル屋内は禁煙ですが、バルのテラスは喫煙可能です。またペットを連れてバルに来る人も少なくありません。テラスに座ると都会や海岸沿いなどのリゾート地では、少し飲食の値段が上がる場合があります。なお、Menú “おしながき” に記載されている料金は、Iva incluido 税込みで表記するよう法律で決まっています。