スペインの国旗は、赤、黄、赤の順に3本の線が並び、黄色の部分が太くなっています。
そして、旗の竿に近い側(左側)に紋章が入っています。
それぞれの意味を知っていますか?
赤と黄色の意味には諸説ありますが、赤は国を築き守るために流された「血」を、
黄色は「豊かさ、富」を表していると言われています。
紋章の部分はよく見るといくつかの部分に分けることができます。
紋章の一番上の部分は王冠ですね。
これは、君主制や王様を意味しています。
紋章の両脇には白い柱が立っています。
これはヘラクレスの柱で上に冠が乗っています。
ヘラクレスの柱はジブラルタル海峡のことを示していると言われており、
よく見ると柱の下は波の模様になっています。
柱には赤い帯が巻き付いていて、”PLVS VLTRA”(もっと彼方へ)と書かれています。
紋章の中心部分にはスペインの5つ古い王国の紋章とブルボン王朝の紋章が入っています。
5つの王国の紋章は、左上の城壁がカスティーリャ王国、
右上のライオンがレオン王国、左下の赤と黄色のストライプがアラゴン王国、
右下の鎖がナバーラ王国、下のざくろがグラナダ王国を表しています。
そして、真ん中の青地の部分がブルボン王朝の印です。
現在の国旗が制定されたのは、1981年のことで意外に新しいのです。
これ以前は違ったデザインの旗が使われていました。
それぞれの国の国旗にはそれぞれの歴史や由来が詰まっているので、
興味のある国の国旗を調べてみると楽しいかもしれませんね。
Bandera de España