オリーブオイルはスペインの台所には欠かせません。スペイン料理の基礎とも言えるオリーブオイルは、心疾患や高血圧、脳梗塞などの病気を防いだり、腸内の環境を整えるなど、健康によいと言われています。オリーブオイルや野菜、果物、魚を多く食べる地中海料理も健康によいことで注目を集めていますね。
スペインでは多くのオリーブオイルが消費され、そして生産されています。スーパーに行けばたくさんのメーカーのオリーブオイルが並んでいて、その種類の多さに驚かされます。値段も手頃なものから少し高いものまでいろいろあります。値段が高いものの方が高品質なのかと言えば、そうとは限らないようです。
今年5月にニューヨークで行われた世界最大級のオリーブオイルのコンテストで、500ml約4ユーロという手頃な価格のスペイン産のオイルが金メダルを獲得しています。名前はOlisone Virgen Extra Selección Almazara。コルドバのMueloliva社によって生産され、スーパーマーケットのLidlのプライベートブランド製品として販売されています。
このコンテストで入賞することは、映画で言えばオスカーを受賞することに匹敵するそうです。今年は26カ国から900のサンプルを集めて行われ、Olisoneのオイルが見事金メダルを獲得しました。低価格ながら高品質であることが証明されたわけです。受賞したオイルのリストを見ると、多くの国でオリーブオイルが生産されていることに驚きます。Olisone以外にもスペイン産のオイルがたくさん入賞しています。
いろいろなオリーブオイルを試して、自分の好みのものを見つけるのも楽しそうです。
コンテスト入賞のオイルを試してみるのもよし、スペインに行ってその地方のものを試すのもいいですね。色や香りなどの違いがわかって面白いと思います。