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2019年スペインで話題の新刊

スペインの本屋さんに入った事がある方はご存知と思いますが、日本と同じく入り口近くには人気の本や話題の本が最前列に陳列されていることが多いです。少し進むと小説やエッセイなども沢山平積みされていますが、店内を見渡してみるとある事に気が付きます。それは、単行本が全く売られていないという事です。通常日本で人気がある本などは、文庫本が出版された後に単行本も出版されますが、スペインでは文庫本のみ。そして本はハードカバーやサイズが大きめの本が多い事も注目点です。ジャンルは比較的きちんと分けられており、料理本や児童書コーナーなどはカラフルで思わず手にとってしまいます。値段は日本の倍ほどもしますが、日本の漫画も人気です。川端康成や三島由紀夫、吉本ばなななどの日本の作家の本もスペイン語に翻訳されています。

 

今回は、近々スペインで販売予定の話題の2019年新刊をご紹介します。

 

 2019年1月9日 TRENDENCIA  Web記事より

 

1. ミシェル・ウエルベックの「セロトニン」 (Serotonina, Michel Houellebecq)

「素粒子」や「服従」で有名なフランスの小説家であるミシェル・ウエルベックの新刊。  

 

2.マリア・サンチェスの「ティエラ・デ・ムヘーレス」(Tierra de mujeres, María Sánchez )

代々続く獣医一家に生まれながら、女だてらに男仕事で力強く生きるマリア・サンチェス女史の物語。

 

3. 村上春樹の「騎士団長殺し 第2部」(La muerte del comendador  libro 2, Haruki Murakami)

妻から離婚を申し出られた主人公が放浪の末、約9か月間を小田原で過ごした物語りの続編。

 

4.エリサ・ビクトリアの「ボス・デ・ビエハ」(Vozdevieja de Elisa Victoria) 

アンダルシアのセビージャを舞台に大人びたい少女が繰り広げる90年代のストーリー。

 

5.カリナ・サンス・ボルゴの「ラ・イハ・デ・エスパニョーラ」(La hija de la española, Karina Sainz Borgo) 

世界8ヶ国で発売されたこの本はスペイン語圏ではちょっとしたブームを巻き起こしました。ベネズエラが舞台のミステリー。

 

6.ルイス・ランデーロのジュビア・フィーナ(Lluvia fina, Luis Landero )

「たそがれ世代の危険な愉しみ」は日本でも有名なルイス・ランデーロの新刊は、家族をテーマに様々な人間模様を描いたお話です。

 

7.アイシャ・デ・ラ・クルスの「カンビアール・デ・イデア」(Cambiar de idea, Aixa de la Cruz)

スペイン文学界若手作家、バスク地方出身のアイシャ・デ・ラ・クルス。30代を目前の女性に起こったネガティブな問題も、考え方を変えてポジティブに解決しちゃおうという主人公をテーマにした作品。

 

8.エルビラ・ナバーロの「ラ・イスラ・デ・ロス・コネッホス」(La isla de los conejos, Elvira Navarro)

スペインで人気のエッセイスト、エルビラ・ナバーロの新刊は、11章に分かれたファンタジー。

 

 

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