「アクセント」というと、”jamón”のようにアクセントを表す記号「´」(tilde)を思い出す人もいるかもしれませんが、アクセント(強勢)は一番強く発音される部分を意味します。ふだんはあまり意識していない人も多いかもしれません。基本的に音としてどこにアクセントがあるかを覚えてしまえば問題はないのですが、書くときに「あれ?アクセント記号をつける?つけない?」というときがありますよね。そのときに、基本的なルールを理解していると判断しやすくなります。
スペイン語のアクセントの基本的なルールを見てみましょう。とてもシンプルです。
1) 母音またはn, sで終わる単語は、最後から2番目の音節にアクセント
- ej) ca-sa, pa-la-bra, i-ma-gen, jo-ven, te-sis
2) n, s以外の子音で終わる単語は、最後の音節にアクセント
- ej) mi-tad, pa-pel, ca-pi-tal, Pa-ra-guay, a-mor, a-rroz
3)上の2つのルールに当てはまらない単語はアクセント記号をつける
- ej) ca-jón, ár-bol, lá-piz, pe-rió-di-co
■アクセント記号をつけるかどうかの練習をしてみましょう。
1) re-loj →最後の音節にアクセントがある→母音またはn, sで終わる?→No→アクセント記号なし→<reloj>
2) so-fa→最後の音節にアクセントがある→母音またはn, sで終わる?→Sí→アクセント記号あり→<sofá>
3) me-sa→最後から2番目の音節にアクセントがある→母音またはn, sで終わる?→Sí→アクセント記号なし→<mesa>
4) pos-ter→最後から2番目の音節にアクセントがある→母音またはn, sで終わる?→No→アクセント記号あり→<póster>
ちなみに、最後の音節にアクセントのある単語を”palabras agudas”、最後から2番目の音節にアクセントのある単語を”palabras llanas”、最後から3番目の音節にアクセントのある単語を”palabras esdrújulas”と呼びます。”palabras esdrújulas”にはすべてアクセント記号がついています。
スペイン語では「話し言葉があっての書き言葉」で、話し言葉を書き表すために文字や書くためのルールがある、という感じです。まずは音として正しい発音やアクセントを覚えて、次に正しく書き表すためのルールを理解するというのがよいでしょう。