シャドーイングという言葉を聞いたことはありますか?
聞こえてくる音声を聞こえたとおりに真似して口に出していく語学の訓練方法です。
もともとは通訳者の訓練方法として使われていたものが、
語学力アップに有効な方法として注目されるようになりました。
聞こえた音声を真似するだけで本当にスペイン語力がアップするの?
と思われるかもしれませんね。
真似するのは簡単そうに思えて、案外難しいです。
試しに日本語でもいいのでやってみると、思ったほどできないことがわかると思います。
シャドーイングを正確にするにはいろんな能力を使うのです。
シャドーイングの効果をあげてみますね。
- リスニング力アップ
真似するには集中して聞くことが必要。集中して聞くことでリスニング力がアップします。
- 発音がよくなる
聞こえたとおりにイントネーションやリズム、間のとり方を真似することで、
発音もよくなります。口を動かすことでスペイン語を発音することに慣れます。
- 単語力、構文力アップ
音声の中のわからない単語や構文を理解していくことで、
単語力、文を構成する力もアップします。
聞いてわからないところはテキストで確認して、意味がわかるようにしましょう。
- スピーキング力アップ
リスニング力がアップして、話すことに慣れ、単語力もついてくると、
スピーキングの力も伸びて、話せる範囲が広がります。
- リーディング力、ライティング力アップ
たくさん聞き、単語や構文を理解していくことで、読む力、書く力もついてきます。
このようにシャドーイングには嬉しい効果がたくさんあります!
やるしかないですよね!!
やり方は、
① 何度か音声を聞いてから、聞こえたとおりに口に出していく
② 聞いてわからないところは、テキストで確認する。
単語、構文などをきちんと理解する。
③ テキストを見ながら音声を聞いて言ってみる
④ テキストを見て言えるようになったら、テキストなしで言ってみる
⑤ テキストなしでほぼ完璧になるまで繰り返す
シャドーイングを初めてやる場合や、スペイン語初心者の場合は、
先にテキストを見ながら聞いて、単語や構文を理解してから、
シャドーイングを始めるとやりやすいと思います。
もちろん、最初からまずやってみるのもOKです。
①~③はやりやすいように順番を変えてもいいと思います。
やり方にはいくつかポイントがあります。
- 原稿(テキスト)がついている音声を選ぶ
音声だけだと聞き取れない部分やあいまいな部分を確認できないので、
かならず文字テキストがあるものを選びましょう。
- 8割くらい理解できるものを選ぶ
難しすぎると嫌になってしまうので、だいたい内容を理解できるものを選びましょう。
聞いてわかるレベルは読んでわかるレベルより少し低いことが多いので、
最初は少しやさしいものをおすすめします。
- わからない部分はきちんと理解してから、シャドーイングする
単語や構文でわからないところがあるときは必ず確認して、
理解できるようにしておきます。
理解しないまま音だけを真似しても効果はありません。
- できれば毎日10分から15分やる。長くても30分から1時間くらいに。
スポーツと同じように継続することで効果が出てくるので、
少しずつでいいので続けていきましょう。
集中力が必要になるので、あまり長時間やるのはおすすめしません。
恥ずかしがらずに声をしっかり出してやりましょう!
- 最初は極端にスピードが早いものやなまりが強いものは避ける
速すぎたり、なまりが強いものは聞き取りにくいので、最初は避けましょう。
慣れてきたら、嫌にならない程度にチャレンジしてみてもいいと思います。
アデランテでもシャドーイングの練習をできるYoutube チャンネルを開設しました!
チャンネル名: ¡ADELANTE! Spanish Shadowing – YouTube
https://www.youtube.com/c/adelantespanishshadowing
個人的な経験として、初めてやったときは「簡単だろう」と思っていたのに、
思っていた半分もできませんでした。
頭でわかっても口に出てこない、スピードについていけない、
言うことに集中していると聞き取れなくなる、
音のつながりがどうしても聞き取れない、など・・・
でも、毎日やっているとだんだん慣れてきて、
少しずつきちんと言える部分が増えてきて、
聞き取れるようにもなってきます。
効果が出るまでは少し時間がかかるかもしれませんが、
続ければ少しずつ効果が出てきます。
ぜひ続けてみてください!