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苗字が2つ?!

2018.05.12

日本では、結婚の際に女性の苗字が変わるのが一般的ですが、スペインやラテンアメリカの国々ではどうでしょうか?中世期までのヨーロッパでは、苗字を持つのは王家や貴族が主流で、庶民は苗字を持っていませんでした。スペインも同様でしたが、時代の流れとともに庶民でも苗字を持つようになると、父方と母方の苗字を名乗るようになりました。スペインの支配下にあったラテンアメリカの国々も自然とその習慣に追従していったのでした。

 

現代のスペインでは、名前の表記方法は名前が先、苗字が後にきます。例えば、

María José García López (マリア・ホセ・ガルシア・ロペス)さんという方の場合、María Joséは名前で、García Lópezは苗字です。(スペイン語で、名前が2つ以上ある場合は、nombre compuestoと言います。もちろんシンプルに1つだけの人の場合は、nombre simpleと言います。)

 

そして、苗字のGarcíaは父方の苗字、Lópezは母方の苗字がついています。(スペイン語で苗字は、apellidos、父方の苗字をprimer apellido、母方の苗字をsegundo apellidoと言います)María Joséさんは、結婚しても苗字は変わりません。スペイン語圏の国々では夫婦別姓が普通です。もし、彼女に子供が生まれたらその子供の苗字は、結婚した相手の父方の苗字María Joséさんの父方の苗字であるGarcíaの順番で2つ苗字を子供に与えます。

もしMaría Joséさんが子供を産む時点でシングルマザーだった場合、生まれた子供に自分の苗字を2つとも与えることも出来ます。

アーティストや芸術家でよく、父方、母方あるいは祖父や祖母に遡った苗字1つだけを芸名に使う人が多くいますが、これは格好良さ、語呂の響きや自分のルーツを感じさせるこだわり故に使っている場合が多いそうです。ちなみにスペインでは、18歳以上になると自分で苗字の順番を変えても良いという法律もあります。